まず、身もふたもないこと
二日酔いを消す方法はありません。時間が経つのを待つ以外にないというのが、いまのところ共通した理解です。「これを飲めば治る」という話は、ほとんどが期待どおりには働きません。
ただし、どれくらいひどくなるかは、飲む前と飲んでいる間で大きく変わります。ここに効き目があります。
いちばん確実なのは、量を減らすことです。身もふたもありませんが、これに勝つ手はありません。お酒の量(ml)×度数(%)÷100×0.8=純アルコール(g)で数えられます。厚生労働省が示す「節度ある適度な飲酒」は1日およそ20g。ビールなら中びん1本、日本酒なら1合ほどです。
飲む前にできること
- 空腹で飲まない。胃に何も無いと、アルコールが早く回ります。何か食べてから飲むだけで、酔い方がゆるやかになります。
- あぶら・たんぱく質のあるものを先に。チーズ、ナッツ、卵、牛乳など。胃に残る物のほうが、水物より役に立ちます。
- 寝不足で飲まない。同じ量でも、疲れているときのほうがつらくなります。
- 薬を飲んでいる日は、飲まない。組み合わせによっては危険です。処方されている方は、必ず医師か薬剤師に確認してください。
飲んでいる間にできること
- お酒と同じ量の水(チェイサー)を飲む。いちばん効きます。アルコールには体から水分を出す働きがあるので、飲むほど脱水に近づきます。1杯飲んだら1杯の水を、面倒でも続けてください。
- 食べながら飲む。「何も食べずに飲まない」ことは、量を減らすのと同じくらい大事です。
- ペースを落とす。同じ総量でも、短い時間に詰め込むほどつらくなります。
- 種類を混ぜない、というより「量を数える」。混ぜると酔うのは、たいてい何杯飲んだか分からなくなるからです。数えられる飲み方にしてください。
- 顔がすぐ赤くなる人は、無理をしない。体質としてアルコールを分解する力が弱いことが分かっています。「慣れれば飲める」ものではありません。まわりの方も、すすめないでください。
寝る前と、翌朝
| いつ | すること |
|---|---|
| 寝る前 | 水をコップ1〜2杯。枕元にも置いておく(夜中に起きたとき用) |
| 朝、起きたら | まず水分。吐き気があるなら、少しずつ何回にも分けて |
| 朝食 | 食べられるなら、消化のよいもの。無理なら水分だけで構いません |
| 日中 | できるだけ休む。頭痛は暗く静かな場所で横になるほうが早く楽になります |
スポーツドリンクや経口補水液は、水よりも吸収されやすいとされています。味噌汁やスープでも構いません――塩分と水分が一緒に取れるのが良いところです。
やってはいけないこと
- 迎え酒。一時的にごまかしているだけで、あとでさらにつらくなります。飲酒の習慣そのものを悪くします。
- 熱いお風呂・サウナ。脱水がさらに進みます。「汗で抜く」は起きません。
- 自己判断で痛み止めを重ねる。飲酒後の解熱鎮痛薬には注意が要るものがあります。ふだん使っている薬でも、飲酒後は薬剤師に確認してください。
- 運転。翌朝でもアルコールが残っていることがあります。「もう酔っていない」は判断になりません。前夜に多く飲んだ日は、車に乗らない前提で予定を組んでください。
すぐに助けを呼ぶべきとき
次の状態は二日酔いではなく、急性アルコール中毒の疑いがあります。ためらわず救急に連絡してください。
- 揺すっても、呼びかけても起きない
- 呼吸がゆっくり・浅い、いびきが異常に大きい
- 体が冷たい、皮膚や唇の色が悪い
- 吐いているのに意識がはっきりしない
眠っているだけに見えるのがいちばん危ないところです。ひとりにせず、必ず誰かがそばにいてください。吐いたもので気道がふさがるのを防ぐため、横向きに寝かせます。「寝れば醒める」と放置しないでください。
この遊びについて
吹牛(チュイニュウ)は、お茶でも水でもジュースでも、まったく同じルールで遊べます。杯数はただの点数だと思ってください。20歳未満の飲酒は法律で禁じられています。妊娠中・授乳中の方、車や自転車を運転される方、お薬を飲んでいる方、体調のすぐれない方には、絶対にすすめないでください。「飲めないなら罰ゲーム」は、この遊びのルールではありません。